清家造船所 作業船

デッキは広く感じ、フラットで作業しやすそうです。物入れが3箇所とイケスが6箇所あります。デッキは気になるような柔らかい所はありませんでしたが、塗装は写真の通りほとんどが剥がれています。使用には問題はなさそうです。各イケスにはブロアーがついています。ユニックは作動確認済みです。

表面には経年劣化が見られますが、酷い損傷は見られませんでした。造りはしっかりしていて、まだまだ活躍してくれそうです。塗装し直すと見違えると思います。ブリッジ後方でも操船可能です。緑色灯が切れていました。（その後修理されています。）

ダイアフラムブロワはオイルを使用しないエアーポンプで、各イケスにエアーを送る事が出来るそうです。回転窓は作動しますがガラスが割れています。現在、無線機も使えません。アワーメーターは4335.8Hを示しています。無線機、水温計は使えないとのことです。

アフトデッキもフラットで作業しやすそうです。ロープなどの物入が4ヵ所あります。点検口からプロペラの巻き付きなどを確認できます。

三菱エンジンS6M馬力。以前はイケス4基を押していたこともあるそうで、見た目以上にパワフルです。船速もMAX20ノット。取材時も安定した走りで19ノットを計測しました。2023年に140万円ほどかけてオーバーホールをしています。(バルブシート、ノズルチューブ、インレットバルブ、ピストン、シリンダーライナー、ウォーターポンプ、各パッキンなど100品目ほどの部品交換)取材時オイルの馴染みが見られる箇所がありました。この部分はパッキンの交換が必要だと思われます。2024年4月まで現役で活躍していました。その後は３日に1日はエンジンをかているそうです。